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2013年11月 7日 (木)

リベラル小二病研究・序説

 

 一方にウヨク中二病があり、一方にサヨク老人病がある。

 

 

 普段はウヨク中二病患者の知識欠乏症と思考的近視眼に悩まされつつも、その症例研究に勤しむような日々を送っているわけである。

 今回の山本太郎「お手紙」問題では、サヨク老人病による視野狭窄と思考硬直症に辟易させられると同時に、どうも「リベラル小二病」とでもいうべき病態の存在(とその蔓延)に気付かされることとなった。

 

 

 山本太郎氏支持者には、従来からのサヨク老人病患者も含まれるが、支持者の主体となったのは(当選の原動力となったのは)山本太郎氏の「反原発」の主張に心情的に共鳴した、従来のサヨクとは無縁な(そしてその多くは東日本大震災前には反原発運動には無関心であった)層であるように見える。

 「リベラル」という語の本義からすれば、思想的な「リベラル」とは言い難い人々ではあるが、どうも当人たち自身は(原発事故後に)にわかに身につけた思考法を「リベラル」なものであると思い込み、山本太郎氏の言動を、その「リベラル」な思考を代弁するものと信じているようであり、彼の支持者となり当選の原動力となったのは、やはり彼らであるように思えるのだ。

 基本的には(深層心理としては)、原発事故による放射能汚染の可能性がもたらす自らの(かつては平穏であった)消費生活の破壊に不安と不満を抱く都会生活者が、その不安の打破と不満の解消を山本太郎氏の言動に託したということなのであろう。

 

 いずれにしても、その思考に深度などなく、山本太郎氏自身が自らの行為を、

  思慮深さという部分において、足りない部分があった

…という言葉で語ったように(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131105/k10015818211000.html)「思慮深さという部分において、足りない部分」のあることを共有する人々であり、それが彼らの「リベラル」の内実なのである。症状としては「小二病」として記述することが妥当であろう。

 

 たとえばの話、園遊会後の記者会見の場で、今回の山本太郎氏の行為を、かつての田中正造による明治天皇への「直訴」と同列のものとして捉え擁護・称賛したのは、「反原発派」の「ジャーナリスト」として彼らリベラル小二病患者の間で人気を博す、田中龍作氏であった。田中龍作氏は、園遊会の夜の『田中龍作ジャーナル』に、

 没後百年を経て蘇る田中正造の精神 山本議員が天皇に直訴
 http://tanakaryusaku.jp/2013/10/0008133

…とのタイトルの記事を書き、文中で、

  きょう開かれた園遊会で山本太郎議員が天皇陛下に文書を手渡して直訴したことが波紋を呼んでいる。
  文書の内容は「子どもと事故収束作業の労働者を被ばくからお守り頂くようお力をお貸し下さい」との趣旨だという。

…と山本太郎氏の「手紙」を位置付け、山本太郎氏の行為を擁護・称賛していたのである。

 山本太郎氏が天皇に対し「力をお貸しください」と「直訴」したのだとすれば、現在の憲法の来歴・精神に反する行動と判断することこそ当然の話なのであり、「護憲」を掲げるのであれば、田中龍作氏のような論法での山本太郎氏擁護など絶対に「あり得ない」種類の話なのである。

 が、しかし、田中龍作氏にはその自覚はまったくないし、その『田中龍作ジャーナル』の記事内容を「拡散」しネット上で山本太郎氏の行為を擁護・称賛した、田中龍作氏の読者にして山本太郎氏の支持者である人々も、その問題にまったく無自覚であった。

 もちろん、本来のリベラルは「護憲」の主張とは必ずしも関係しないものだが、少なくとも山本太郎氏を擁護し、田中龍作氏の読者となっている層は、「護憲」を主張し、それを自らの「リベラル」であることの証しの一つとしている人々である。つまるところ、山本太郎氏にしても、田中龍作氏にしても、山本太郎氏の支持者にしても、田中龍作氏の読者にしても、現憲法の来歴・精神に無関心であり無知であった、少なくとも、十分過ぎるほどに「思慮深さという部分において、足りない部分」のあった人々なのである。

 

 

 小学校二年生程度に「リベラル」という意味で、彼らのことを今後は「リベラル小二病患者」と呼ぶことにしておこうと思う。

 

 

 

 

 

(オリジナルは、投稿日時 : 2013/11/07 18:16 → http://www.freeml.com/bl/316274/209664/

 

 

 

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