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2012年7月31日 (火)

非科学的なものは信じないリアリストでもある信仰者の姿(宮澤賢治)

 

 

《性格・思考》

 基本的に常識人で周囲の的外れな言動によく突っ込みを入れることもあるが、自己中心的な性格で、非常に短気で感情的になりやすい。また喧嘩っ早いうえに粗暴で不良少年のような性格をしており、ひねくれてもいる。その一方、努力家かつ人情家で正義感が強く、思いやりもあり、総じて繊細で感受性の強い人物と言える。アルやウィンリィなど、自分の大切な人に危害を加えようとする(加えた)者に対しては激しい怒りを示し、時に報復行為に出る。

 何かを思い立つと即座に実行に移すなど行動力はあるが、周囲に相談することなくどんどん次のステップへ進む(または失敗して問題を引き起こす)傾向がある為、周囲からはトラブルメーカーとして認識されている節がある。

 結構、几帳面な一面もあり、頭脳明晰で頭の回転は速く、洞察力が鋭い。また探究心が強く、一度調べ物を始めると時間が経つのも忘れて没頭するなど集中力も高い。資料を正確に理解・分析する力に長け、かつそこから導き出した答えを発展させる応用力もあるなど、思考力に優れ、またその思考は非常に柔軟であるが、非科学的なものは信じないリアリストでもある。

 

 

 以上、『ウィキペディア』先生による、エドワード・エルリック氏の性格と思考である。

 断るまでもなく、フィクション(『鋼の錬金術師』)の主人公の設定だが、

  何かを思い立つと即座に実行に移すなど行動力はあるが、周囲に相談することなくどんどん次のステップへ進む(または失敗して問題を引き起こす)傾向がある為、周囲からはトラブルメーカーとして認識されている節がある。

…なんてところを読むと、そのまま宮澤賢治の話、のようでもある。

 

 賢治が、

  喧嘩っ早いうえに粗暴で不良少年のような性格

…であったという話は知らないが、否定的表現を用いれば、

  自己中心的な性格で、非常に短気で感情的になりやすい

…として描ける側面が賢治になかった、と言い切ることは難しいような気もする。

 もちろん、積極的に、

  努力家かつ人情家で正義感が強く、思いやりもあり、総じて繊細で感受性の強い人物と言える

…と賢治を肯定的に評価することに異論はない。

 

 自然科学者としての賢治を知る者なら、

  結構、几帳面な一面もあり、頭脳明晰で頭の回転は速く、洞察力が鋭い。また探究心が強く、一度調べ物を始めると時間が経つのも忘れて没頭するなど集中力も高い。資料を正確に理解・分析する力に長け、かつそこから導き出した答えを発展させる応用力もあるなど、思考力に優れ、またその思考は非常に柔軟であるが、非科学的なものは信じないリアリストでもある。

…とのエドワード・エルリックに関する評価を、宮澤賢治の一面を示すものとして喜んで受け容れるであろう。

 

 法華経の信仰者としての賢治であっても、「非科学的なものは信じないリアリスト」という側面に変化はないようにも思われる。

 賢治のマクロな世界観は法華経が支えたかも知れないが、世界の細部を自然科学者の目で観察していたのが賢治であった、と言ってしまうことは出来そうな気もするのである。

 

 

 

 

 

(オリジナルは、投稿日時 : 2012/05/10 23:02 → http://www.freeml.com/bl/316274/188609/

 

 






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