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2009年3月24日 (火)

老眼鏡&古書 購入記

 

 ついに私も観念したのだった。

 
 

 眼鏡屋に行き、老眼鏡(!)を注文したのである。

 フレーム選びに、予想以上に時間がかかってしまった。メガネというものは、実際にかけてみないと、よしあしがわからない。

 見た目のデザインはいいのだが、かけてみると顔の中でのバランスがしっくりしない、なんてのが続々。

 老眼鏡ついでに(せっかく意を決して眼鏡屋に足を運んだのだから)、近視用のメガネも作っておくことにした。どうせなら、イメージ(微)チェンジを狙おうという気になってしまう。色を変える、デザインを違うものにする、といった選択肢がいろいろ。

 で、余計に時間がかかる。同行させた娘に、こちらのセレクトから選んでもらった。鏡の姿だけでは、もう一つ、バランスがつかめないからだ。

 レンズの関係で、出来上がりは数日後。

 本も読みやすくなるはずだ。

 
 

 で、コーヒーとケーキで一服の後に、古書チェーン店に立ち寄る。

 
 
 

 鈴木健二 『在外武官物語』 (芙蓉書房 1979) 900円

 

 J.プラシケ編著 『ドイツにおける周辺資本主義論争-〈世界システム〉論と世界経済論・軍事史・経済史の視角-』 (啓文社 1991) 500円

 

 岩渕潤子 『美術館の誕生』 (中公新書 1995) 300円

 

 エリック・ウィリアムズ 『資本主義と奴隷制 経済史から見た黒人奴隷制の発生と崩壊』 (世界歴史叢書 明石書店 2004) 2400円

 

 以上4冊を購入。

 

 
 

 『在外武官物語』の本文は、

 

在外武官とは公務のために外国に駐在している軍人、すなわち鎧を着た外交官である。外交官としての待遇を受け、儀式などにはその軍を代表して出席する一方、駐在国の軍情などを調査することをその任務としている。軍事機密をタテに、自国民に対してすら閉鎖的で秘密主義の軍事組織が、外国に対し窓を開き、各国相互間の交流のチャンネルをつくっているのが、この武官制度である。一体武官という制度はいつごろ確立したのだろうか。

 

という記述で始まる。

 外交と軍事が一体化した官職ということだろうか。

 親戚の誰だかが、ヒトラー時代のベルリン駐在武官だったという話を聞いた覚えがあるので、そんなところからの興味もある。

 

 

 『ドイツにおける周辺資本主義論争』は、副題通りの内容。原著の出版は、1983年なので、冷戦下での議論ということになる。そういう意味では、「論争」自体が歴史的な様相を帯びたものとなっているかも知れない。

 

 

 『美術館の誕生』は、カバーの紹介文の一節によれば、

 

民主主義の発生と公共の美術館という概念の誕生をめぐる野心的考察。

 

ということになる。公共施設としての「美術館」という視角から見た「近代史」の一断面。

 

 

 『資本主義と奴隷制』は、先日の「酒パーティー」の際に、「近世初期風俗画 躍動と悦楽」展の図録にある「南蛮人」一行のひとりに黒人がいるという話から、ボッシュの絵画作品中の黒人の姿にまで話が及び、白人と黒人の関係が上下関係として描かれていないように見えることが、最後まで残っていた学生との話題となったもので、気にかかっていたテーマであった。参考になりそうなので、購入決定。

 
 
 

 老眼鏡をわがものにすれば、どんどん読み進められる、はずである。

 
 
 
 
 
〔追記〕

 

 ブックセンター某のレシートを見ると、

 

『在外武官物語』は「小説」

『ドイツにおける周辺資本主義論争』、『美術館の誕生』、『資本主義と奴隷制』は「実用書」

 

という分類になっていた。

 

 以前に、同じ書店で、リリー・フランキーの小説が「外国文学」の棚に並んでいるのを目撃した覚えがある。

 

 まさに、資本主義最前線の古書店の姿だろう。

 
 
 
 
 

 

 

(オリジナルは、投稿日時:2009/03/23 22:42→ http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/Blog/node/BlogEntryFront/user_id/316274/blog_id/99038

 

 

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